研究課題/領域番号 |
19203035
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研究機関 | 独立行政法人国立大学財務・経営センター |
研究代表者 |
丸山 文裕 独立行政法人国立大学財務・経営センター, 研究部, 教授 (60144888)
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研究分担者 |
山本 清 独立行政法人国立大学財務・経営センター, 研究部, 教授 (60240090)
矢野 真和 昭和女子大学, 人間社会学部, 教授 (30016521)
金子 元久 東京大学, 教育学研究科, 教授 (10185936)
川嶋 太津夫 神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (20177679)
小林 雅之 東京大学, 大学総合教育研究センター, 教授 (90162023)
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キーワード | 国立大学 / 授業料 / アメリカ州立大学 / ヨーロッパの大学 / 州政府 |
研究概要 |
本研究は、パブリックセクターの高等教育機関の授業料を国際比較によって検討しようとするものである。研究初年度は、研究代表者と分担者とで研究の枠組み、方法、研究の分担などの確認をするため研究会を開催した。また日本の戦後の国立大学の授業料については、授業料政策にかかわった文部省関係者、日本の大学史研究者の研究報告会を行い、授業料決定や戦前戦後の国立大学授業料動向について知見を得た。 またヨーロッパの大学授業料についての動向も外部研究者がち報告を得て、たとえばドイツでは、州憲遮により大学の授業料徴収が禁じられているが、それを改定する動きがあるといった情報を収集した。 アメリカの州立天学の授業料については、資料収集およびインタビュー調杳からなる現地訪問調査を行い、授業料設定のメカニズム、方法、について情報をえた。本年度は、テネシー州の州政府、州高等教育委員会、テネシー大学財務部など、ニューヨーク州立木学シテテム本部、ニューヨーク州立大学アルバニー校、カリフオルニア州立大学ステム本部、などを訪問し、それぞれのところで関係者にインタビューをおこなった。 アメリカの州立木学の授業料決定のメカニズムは、3つの州でそれぞれ異なる。そのプロセスには州政府と州立大学の間の予算折衝が重要であるが、その間に存在する調整委員会が大きな役割を演じていることが、明らかとなった。
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