研究課題/領域番号 |
19203037
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研究機関 | 奈良教育大学 |
研究代表者 |
吉田 明史 奈良教育大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (30444615)
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研究分担者 |
重松 敬一 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (40116281)
今岡 光範 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (20031817)
國宗 進 静岡大学, 教育学部, 教授 (50214979)
熊倉 啓之 静岡大学, 教育学部, 教授 (00377706)
長崎 栄三 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター, 総合研究官 (50141982)
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キーワード | わからせる対象 / わからせる方法 / わかったことの評価 / 授業研究 / ディベート / つまずき / 理解の様相 / 先行研究 |
研究概要 |
○取組の具体的内容:これまでの各分野別の検討とともに、本年度は「わかるWG」「先行研究WG」「教材開発(活用)WG」「アンケートWG」「報告書WG」を新たに設けて、具体的に研究を進めた。 「わかるWG」では、本研究は「わかる」ということをどのようにとらえ、それをどのように確かめるのかについて、具体的な研究授業・研究協議を通して考察した。「先行研究WG」では、1980年代以降の日本数学教育学会会誌「数学教育」に掲載された論文等の中から、「数学におけるわかる授業」についての研究動向を調査した。「教材開発(活用)WG」では、生徒に興味を抱かせる教材について話し合った。「アンケートWG」では、昨年度の予備調査を基に、「わかること」についての教員の意識調査を実施した。対象は、小学校600校、中学校600校、高等学校600校の各学校2名の教員とした(現在分析中)。「報告書WG」では、研究途中でありながらも、他のWGの取組みを踏まえながら、発信する情報をどのように整理するかについて協議した。一方、各分野別では、昨年度の研究を引き継ぎ、研究授業を通して「わからせる対象・わからせる方法・わかったことの評価」を明確にすることについて考察した。 ○取組の意義と重要性:「先行研究WG」から得た情報を基に、わかる授業を進めていくに当たっての核となる因子を抽出することができた。今後、この因子を具体的な実践場面でどのように意識化できるかについて考察する。また、アンケートの本調査では、約4割の回答があり、中学校の回収率が他の校種に比べて少し高かった。この調査が調査対象となった教員の「わかる授業」への関心の高揚につながった。今後この調査結果を他の多くの教員に返すことで、教員の意識改革を図ることもできる。
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