研究課題/領域番号 |
19204001
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
織田 孝幸 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (10109415)
|
研究分担者 |
伊吹山 知義 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60011722)
渡部 隆夫 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30201198)
広中 由美子 早稲田大学, 教育総合科学学術院, 教授 (10153652)
村瀬 篤 京都産業大学, 理工学部, 教授 (40157772)
都築 正男 上智大学, 理工学部, 講師 (80296946)
|
キーワード | automorphic forms / modular forms / moduli spaces / spherical functions on Lie groups |
研究概要 |
4月末から5月上旬にかけて、2週間中欧を訪れた. 1)オーストリア・ウィーンのシュレーディンガー国際数理物理学研究所では、Joachim Schwermer教授と共著論文の最終校正を行い、今後の共同研究の方向、特に種数2のSiegelモジュラー多様体のEisensteinコホモロジー類に関して討論をした.その他、研究所の幹部(Schwermer教授は数学部門のdirectorであるが他の人とも)、研究の動向などを話し合った. 2)次の週は、クロアチア共和国のZagreb大学数学部を訪問し、不連続群のコホモロジーに関して講演を行った.ホストのMarko Tadic'教授はp-進群の表現論の世界的な指導的な研究者であるが、現在は大域的な問題への応用に関心があり、織田の実解析的な研究との融合を期待している.この点に関して有益な討論を行った.クロアチアが、p進群の表現論の若い人を輩出し、現在研究の世界的な拠点になりつつあることを確認した. 6月、韓国のPostec(浦項工科大学)を数日訪れ、不連続群のコホモロジーに関して講演し、Siegelモジュラー形式の周期積分に関心のある、ホストのYoungJu Choie教授と討論を行った. これまでの研究は、書きまとめれば数珀ページになる.用語や背景の部分もかなりになる.講義・講演の機会があったので、すこしづつまとまったノートが膨らみ有益であった.
|