研究概要 |
本研究は、総合的な視点から、研究連携者の協力をもとに、研究交流によるトポロジーの諸分野の充実、新しい展開を図ることを目的としたものである。具体的には,研究連携者の専門に関する研究集会の開催等を通して,これらの研究の相互の交流を推進し、新しい研究対象と研究成果を踏まえて、これまでの研究の深化とともに,新しい研究の発見を目指す。このように、トポロジーの諸分野の固有の問題の研究を深めることを図りつつも、理論の相互の関係を明らかにすることに重点を置き、広い視野を持って、微分幾何学、代数幾何学、整数論、関数論、数理物理学などとの連携を重視するものである.20年度は,16件のトポロジープロジェクト提案,1件の研究者交流の提案を受け,それを実施した.トポロジー研究者の研究交流,若手研究者の育成など,実りある集会をもつことができたと思っている. 個人的には,6月から7月にかけて,韓国,ロシア,イギリスを訪問した.韓国では,Suh氏,Buchstaber氏や,若手のどトーリックトポロジー研究者が集まり,非常に有意義な時間をもつことができた.また,ロシア,イギリスでは,それぞれ国際会議においてplenary talkをするとともに,Nigel Ray氏との共同研究を始めた.原田芽ぐみ氏,黒木慎太郎氏,Suyoung Choi氏を海外から招き,シンプレクティック幾何,トーリックトポロジーの研究を推し進めた.
|