研究概要 |
まず、本年度は本基盤研究を基礎として下記の5シンポジュウムを開催した。 (1)題目:統計・計量経済京都シンポジュウム 開催責任者:西山慶彦(京大)、谷口正信(早大)、小方浩明(早大) (2)題目:離散数学の統計科学および関連分野への応用 世話人:神保雅一(名古屋大学,研究分担者),三嶋美和子(岐阜大学) (3)題目:「統計推測理論の最近の展開とその周辺」 (Reoent Advances in Statistical Inference and Related Fields) 開催責任者:蛭川潤一(新潟大学),磯貝英一(新潟大学),天野友之(早稲田大学) (4)題目:「多変量解析における最近の話題」 研究分担者等:狩野裕(大阪大学),星野崇宏(名古屋大学) (5)題目:「高度情報抽出のための統計理論・方法論とその応用」 研究分担者:西井龍映(九州大学) いずれも、本研究課題の主題に沿ったもので、統計推測論、最適推測検定論、時系列解析、統計的金融工学、計量経済、多変量解析、医学統計、実験計画および離散数学等、広汎な話題が提供され、多数の研究発表が行われた。また、これらの流れのなかから、種々の新しい研究論文が、非正則時系列論、非線形時系列の推定関数推測、経験尤度法、時系列の縮小推定論、従属収益率のポートフォリオ推測、従属系列の独立成分分析、安定過程の統計推測等、国際貢献も多数生まれ、若手研究者の育成にも貢献できたと思われる。
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