量子ホール電子系および量子ドット電子系によって核スピン制御や位相制御を行い、それらの応用展開を図る。そのために、 (1)核スピンの制御ではGaAs系2次元電子系の量子ホール系の端状態に生ずる電子スピンの非平衡分布に起因して超交換相互作用を通して誘起される核スピン偏極の空間プロファイルをナノメートル精度で明らかにし、核スピン制御の可能性を探求する。さらに、量子ホール端状態の新たなマイクロスコピーを開始することを目的とする。 (2)また、電子系と電磁波の強結合系を実現し新たな量子制御を目指すために、直列2重量子ドットをコプラナー型マイクロ波キャビティーに静電的に強結合したcircuit QEDの実現を目指す。
|