研究課題/領域番号 |
19204045
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研究機関 | 会津大学 |
研究代表者 |
出村 裕英 会津大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (10360009)
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研究分担者 |
浅田 智朗 会津大学, コンピュータ理工学部, 教授 (80264563)
鈴木 大郎 会津大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (90272179)
荒木 博志 会津大学, コンピュータ理工学部, 主任研究員 (10290884)
岩崎 晃 東京大学, 工学系・研究科, 准教授 (40356530)
佐伯 和人 大阪大学, 理学系・研究科, 准教授 (50292363)
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キーワード | 月惑星探査 / 月 / 惑星 / ウエブ配信 / 地理情報システム / かぐや(SELENE) / データベース / 画像処理 |
研究概要 |
本研究は、2007年9月14日に打ち上げられ、12月より通常観測が始まった月周回衛星かぐや(SELENE)を主な題材とし、理学・工学にまたがったチーム構成で、地理情報システムに準拠した深宇宙データの遠隔共同解析基盤技術の確立・提供、およびそれを用いて月の起源と進化を明らかにすることを目的としている。 研究初年度は、必要とされる実装技術のアップデートと、それを実現するハードウエア機器の選定を行い、サーバ機器および大容量データストレージ部分の導入、分散する研究分担者を繋ぐ環境整備を行った。また、実装技術のプロトタイプを作り、2008年1月中旬から会津大学に提供が始まったかぐやの実データを用いて、会津大-国立天文台-東大-阪大の研究分担者と共に試験的な解析を行い、方針の正しさを確認し、且つ一定の初期成果を挙げることができた。具体的には、かぐや数値地形図の作成手順、数値地形図および各種地理情報システムに準拠した電子データに基づいて表面地質分類を行うアルゴリズム、オンライン共同解析環境とその実装要素、そしてそれらの予備的成果が形になった。また、JAXAおよび他機関との大容量通信回線として、独立行政法人情報通信研究機構の提供するJapan Gigabit Networkのサービス、JGN-IIのプロジェクトを申請、採択されてそれに準拠した環境基盤の整備を開始した。それらの経過は、年度途中の国際学会では計画と実装要素の準備状況について、年度末の国際会議では試験解析結果について、それぞれ発表した。更に、解析技術の幾つかが査読付論文および査読付学会集録に採択された。
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