研究分担者 |
山崎 剛 東北大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (80220317)
〓 偉明 東北大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (60251716)
大林 茂 東北大学, 流体科学研究所, 教授 (80183028)
菅野 洋光 東北農研センター, やませ気象変動研究チーム, チーム長 (30355276)
石井 昌憲 情報通信研究機構, 第三研究部門・電磁波計測研究センター, 研究員 (70359107)
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研究概要 |
宮城県を対象とし,非静力学数値モデルを多段にネストし,最内側のメッシュサイズが1.5km程度のダウンスケール気象診断システムDS3を作成した。DS3で毎日予報を行ない,アメダスと比較し,地上気象要素の系統的誤差を調べた。 空港気象監視への応用:夏の海風と冬の蔵王おろしのデュアルドップラーライダー観測を実施し,境界層内の風の詳細な3次元分布を解析した。これを利用して,高解像度数値シミュレーションを検証した。また,運行機の後方乱気流計測を継続的に行うと共に,データ同化手法に基づきライダー計測値を数値流体力学シミュレーションに融合する手法の開発を行った。 農業情報への応用:清川だしについて,ドップラーライダーデータを利用して,数値モデルの性能を評価した。また,DS3を用いて,2003/2004年の7月を比較し,ヤマセの地域気候への影響を調べた。陸面モデルの性能向上を目指して,衛星データを用い陸面パラメータを推定した。数値モデルの結果を利用する「農作物生育予測情報発信システム」のプロトタイプを開発した。更に,本格的な陸面モデルを用いたいもち病危険予測の開発計画を策定した。 防災情報への応用:ヤマセを念頭に下層雲のアンサンブル・パラメータ化手法について検討した。雲物理過程が台風の発達と構造に与える影響を明らかにした。
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