研究分担者 |
山川 宏 京都大学, 生存圏研究所, 教授 (50260013)
岩井 誠人 同志社大学, 工学部, 准教授 (70411064)
臼井 英之 京都大学, 生存圏研究所, 准教授 (10243081)
八木谷 聡 金沢大学, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (30251937)
上田 義勝 京都大学, 生存圏研究所, 助教 (90362417)
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研究概要 |
宇宙圏電磁環境モニターにおけるセンサーノードのアナログ回路の小型化に関する取り組みでは,多くの周波数バンドのスペクトルを出力できるよう複数の中心周波数をもつバンドパスフィルタのアナログASIC化を行い設計・試作・動作確認まで行った.バンドパスフィルタでは、より多くのチャンネルの組み込みを行うため,gr-Cフィルタにおける容量分をチップ内に設けた容量部を区分けしておき,それらをスイッチングすることにより時間的に容量を変化させ,バンドパスフィルタの中心周波数を切り替える仕組みを取り入れ,その動作確認も行うことができた.小型磁場センサーにおいては,BBMによる設計・試作を経た後,センサーノードのボディの設計も含めた形で設計・試作を行った.この磁場センサーは,予定通りループアンテナを使用することにし,その感度設定,ノイズレベルもシミュレーションで確認しており実験的に比較する準備が整った.またセンサーノード間での相互通信試験用にZigBeeによる模擬センサーノードの開発を行った.このZigBeeノードでは,ブロードキャストによるデータ通信以外に各ノード間でのデータ交換ができることも確認している.小型磁場センサーと同時に試作したセンサーノード本体の構造については,当初,球体で想定していたものを,磁場センサーへの渦電流の影響を少なくするため,立方体による構造とすることにした.内部から発生する磁場ノイズを軽減するために,表面にパーマロイによる磁気シールドを施すオプションも備えた形での試作とした.
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