研究課題
小型プラズマ波動観測器のアナログASIC化については、初段のgm-Cフィルタにおいて、温度補償回路を内蔵したものを設計し、試作を行った。また、メインアンプの可変ゲイン化、最終スイッチトキャパシタフィルタの安定化に取り組み、これらを一つのアナログASICとして収めて動作させることに成功した。これらのコンポーネントを用いて、波形捕捉型のものについては、5mmx5mmのサイズで、6チャンネルをおさめることが可能であることを実証し、本モニター装置で計測する電磁界6成分を計測することができるチップの開発に目処がついた。一方、小型の電界センサーについては、改良・軽量化したセンサーノード筐体とともに開発を行い、その低ノイズプリアンプとの組み合わせにより、入力容量の計測、フィールドによる実際の電波を利用した計測を行い較正を行った。また、センサーノードを制御するためのデジタル処理部としてワンチップのPICを用い、それを中心として、超小型フラックスゲートを用いた姿勢センサー、小型GPS受信機を用いた位置センサー、アナログASICによる受信部の制御とデータ取得などができ、また、小型の電源回路を備えたブレッドボードを開発し、実際に動作させて所望の機能が得られることを確認した。電源の見積もり、これら回路から出る発熱と宇宙空間で外部から侵入する熱とのバランスによる熱設計についても評価を行った他、これらの電子回路から発生する電磁ノイズが、センサーノードのセンサーに混入するレベルについての評価も行った。
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Advances in Geophysics (accepted)
http://www.rish.kyoto-u.ac.jp/~kojima