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2009 年度 自己評価報告書

日本海東縁の海底メタンハイドレートと大規模メタン湧出に関する総合的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19204049
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 地質学
研究機関東京大学

研究代表者

松本 良  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (40011762)

研究期間 (年度) 2007 – 2010
キーワードメタンハイドレート / メタン湧水 / ガスチムニー / ポックマーク / 日本海東緑
研究概要

(1)研究目的
(1)表層型メタンハイドレートの起源の解明:海洋のメタンハイドレートは海底下数百メートルに分布し地震探査記録で発見されるものが多かったが、海底の詳細な探査の進展により海底表層付近に塊状のハイドレートが分布することが分かってきた。本研究では、日本海の東縁に発見された表層型のメタンハイドレート鉱床の起源と進化を明らかにする。
(2)表層型メタンハイドレートは海洋に大量のメタンを供給するメタンプルームを伴う事が多い。深部からのメタン供給が海洋環境、地球環境にどのような影響を与えているか、とりわけ過去数万年の氷期-間氷期における環境へのインパクトを解明することを重要課題とする。
(2)研究内容
(1)ピストンコアラによる海底からの採泥により、表層付近に分布するメタンハイドレートおよびそれに伴う堆積物や炭酸塩、化石片などを回収し、メタンハイドレートの分布、メタンハイドレートを作るメタンの起源(組成)、周辺の堆積物中の化学的異常を明らかにする。
(2)潜水調査船(無人探査機)による海底の観察とサンプリングを行い、メタンプルームが発達する付近の海底の様子、とくにバクテリアの発達状況、炭酸塩の存在を明らかにする。
(3)堆積物中の化石(有孔虫)を用いて、堆積物の年代、その時代の海底の環境(酸素濃度のレベル)変化を明らかにする。
(4)メタンプルームや海底メタンハイドレートが分布する海域の海水を採取して、現時点でメタンがどれほど海水と海洋の生態系に影響を与えているか明らかにする。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2009 2008 2007

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Geochemical constraints for the formation and dissociation of gas hydrate in an area of high methane flux, eastern margin of the Japan Sea2009

    • 著者名/発表者名
      Akihiro Hiruta
    • 雑誌名

      Earth and Planetary Science Letters 279

      ページ: 969-985

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 総説 メタンハイドレート-海底下に氷状巨大炭素リザバー発見のインパクト-2009

    • 著者名/発表者名
      松本良
    • 雑誌名

      地学雑誌 115

      ページ: 7-42

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 日本海東縁、上越海盆の高メタンフラックス域におけるメタンハイドレートの成長と崩壊2009

    • 著者名/発表者名
      松本良
    • 雑誌名

      地学雑誌 118

      ページ: 43-71

    • 査読あり
  • [雑誌論文]2007

    • 著者名/発表者名
      Chen, Y., Matsumoto, R., Paull, CK (Paull, Charles K.) ; Ussler, W., Lorenson, T., Hart, P., Winters, W.
    • 雑誌名

      JOURNAL OF GEOCHEMICAL EXPLORATION 95

      ページ: 1-15

    • 査読あり
  • [学会発表] Low velocity anomaly of gas hydrate bearing silt and clayey sediments Joetsu basin, eastern margin of Japan Sea2009

    • 著者名/発表者名
      Ryo Matsumoto
    • 学会等名
      6^<th> Asia Oceanic Geoscience Society Meeting
    • 発表場所
      シンガポール
    • 年月日
      2009-08-13
  • [学会発表] Gas hydrate as the future energy resource-fundamental issues for the development of marine gas hydrate deposits2008

    • 著者名/発表者名
      Ryo Matsumoto
    • 学会等名
      World Green Energy Forum 2008
    • 発表場所
      (慶州) Gyeongju, 韓国 Korea
    • 年月日
      2008-10-09
  • [学会発表] Methane plumes and ocean floor gas hydrate off Joetsu, eastern margin of Japan Sea2007

    • 著者名/発表者名
      Matsumoto, R., et al.
    • 学会等名
      Korea-Japan Joint Workshop on IODP Projects
    • 発表場所
      韓国・済州島
    • 年月日
      2007-11-21

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公開日: 2011-06-18   更新日: 2016-04-21  

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