研究概要 |
本研究は,高感度かつ高選択性な液体クロマトグラフィー用の新規な固定相の開発を目指すものであり、固定相の界面ラフネスを物理的および分子レベルでの両方の視点から精密に制御することを特徴とする。具体的な研究目標は以下の通り。 (1)シリカ微粒子をポリマー担体界面上に単分子膜状に配向・固定化することによって均質な物理的界面増強をはかる(物理的ラフネスを精密制御)。 (2)シリカ界面あるいはポリマー界面上に、リビング重合およびテロメリゼーションを通じて、高分子性有機相の導入を行う。また、有機相の密度制御を試みる(分子レベルでの界面制御)。 (3)モノマーの選択により、弱い相互作用点をグラフト化高分子性有機相中に集積し、配向と多重相互作用を活用して分子形状識別型の精密な分離機構を発現させる。
|