研究課題/領域番号 |
19205031
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
高原 淳 九州大学, 先導物質化学研究所, 教授 (20163305)
|
研究分担者 |
大塚 英幸 九州大学, 先導物質化学研究所, 准教授 (00293051)
和田 信一郎 九州大学, 農学研究院, 准教授 (60108678)
山本 和弥 九州大学, 先導物質化学研究所, 特任助教 (10437759)
|
キーワード | イモゴライト / ハイブリッド材料 / ポリ乳酸 / 界面構造制御 / 生分解性ポリウレタン / 生分解性 |
研究概要 |
1.イモゴライトナノフィラーの精製、合成と表面処理 天然イモゴライトの精製を行った。またAlCl_3とテトラエトキシトシランからイモゴライトの合成を検討した。この場合、複合化に必要なイモゴライトの大量合成のための条件をpH、溶液濃度、反応温度などを精密に検討した。生成したイモゴライトは赤外吸収スペクトル測定、電子顕微鏡観察、広角X線回折に基づき特性解析した。また生成したイモゴライトの長さの分布を、走査フォース顕微鏡より得られた原子間力顕微鏡像の画像解析に基づき評価した。イモゴライトとマトリクス高分子との界面相互作用はハイブリッド材料の物性を支配するため、界面相互作用制御を目的としたイモゴライトのリン酸基を有する高分子による表面処理を行い、ポリ乳酸への分散を明らかにした。 2.新規環境調和型マトリクス高分子の合成 環境調和型のマトリクス高分子としては市販のポリ乳酸(PLA)、リジンジイソシアナート(LDI)を用いた生分解性ネットワーク高分子(セグメント化ポリウレタン(SPUU))を合成した。このポリウレタンは3成分系ハイブリッドの調製の際に界面改質剤として用いる。得られたポリマーの構造と物性を、GPC、赤外吸収スペクトル、NMR、示差走査熱量分析(DSC)、動的粘弾性測定、SAXS等を用いて解析し、ミクロ相分離構造を形成する事を明らかにした。 3.ハイブリッド化の予備検討 SPUUとポリ乳酸のブレンドにより耐衝撃性の向上が観測された。
|