放射光とレーザープラズマX線を用いたX線位相コントラスト顕微鏡と蛍光X線顕微鏡を構築した。X線位相コントラスト顕微鏡の対物素子としては主としてゾーンプレートを用い、蛍光X線顕微鏡には主としてウオルターミラーを用いた。多方向から撮影したX線顕微鏡像を利用して3次元のX線位相コントラスト像と蛍光X線像を再構成した。蛍光X線像からは元素識別可能な像が得られ、硫酸銅の電気分解において銅の析出変化の様子が観察できた。加えて、3次元元素マッピングも可能になった。3次元試料として植物の種子、赤血球、藻、ダイヤモンドなどを観察した。
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