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2008 年度 実績報告書

フレキシブルマイクロメカニズムの基盤技術の確立と応用展開

研究課題

研究課題/領域番号 19206027
研究機関岡山大学

研究代表者

鈴森 康一  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (00333451)

研究分担者 神田 岳文  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (30346449)
脇元 修一  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教 (40452560)
キーワードマイクロマシン / ソフトメカニズム / 受動歩行 / アクチュエータ / ラバチュエータ
研究概要

フレキシブルマイクロメカニズムに関して,基盤技術の確立と,応用の両面から研究を進めている.
基盤技術については,今年度は精密押し出し成形加工について研究を進め,外形5mm程度以下で異形押し出しシリコーンゴムチューブの成形が可能となった.
フレキシブルマイクロメカニズムの実現に関しては,これまでに築き上げた基盤技術を適用し,平成19年度に引き続き,1)マイクロ一方向バルブ2)自走型ゴムチューブアクチュエータ,3)機能性ゴムシート,4)大変形湾曲動作細径アクチュエータの試作研究を進めた.
1)マイクロ一方向弁については,カンチレバー型や心臓弁型等,各種の立体形状を持つマイクロ弁体を成形し,実験を行い,大幅な性能特性向上に成功した.2)自走型ゴムチューブアクチュエータに関しては,平成19年度に設計,試作した自走型ゴムチューブアクチュエータの形状をベースにして,押し出し成形を行った.4つの空気圧室を持つ"品"字型ゴムチューブを押し出し加工で製作し,これを内視鏡の外周に巻きつけ,4つの部屋に順に空気を送り込むことで表面に弾性進行波を生成し,自走に成功した.3)機能性ゴムシートについては,ゴムの表面に二次元状に複数の微小受動歩行脚を形成したシートの製作に成功し,坂道を滑り落ちてゆくゴムシートの実現に成功した.4)大変形湾曲動作細径アクチュエータについては,昨年までに確立した大変形有限要素法を活用してゴム形状の設計を行うとともに,マイクロゴム転写,ならびに,エキシマ光を用いたマイクロ接合技術を適用することにより,外径2mmと外径0.4mmのアクチュエータをそれぞれ試作した.前者は動作に成功し,魚卵等のハンドリングに成功した.後者は空気漏れが発生し,引き続きプロセス改造により開発を続ける.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] Micro Pneumatic Curling Actuator-Nematode Actuator-2009

    • 著者名/発表者名
      Keiko Ogura, Shuichi Wakimoto, Koichi Suzumori, Yasutaka Nishioka
    • 学会等名
      2008IEEE International Conference on Robotics and Biomimetics
    • 発表場所
      Bangkok
    • 年月日
      2009-02-23
  • [学会発表] Micro Rubber Structure Realizing Multi-Legged Passive Walking2008

    • 著者名/発表者名
      Koichi Suzumori, Fumitaka Saito
    • 学会等名
      2008IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robots and Systems
    • 発表場所
      Nice, France
    • 年月日
      2008-09-23
  • [学会発表] Optimum Design of Pneumatic Multi-chamber Rubber Tube Actuator Generating Traveling Defomiation Waves for Colonoscope Insertion2008

    • 著者名/発表者名
      Hisakazu Onoe, Koichi Suzumori, Shuichi Wakimoto
    • 学会等名
      2008IEEE/ASME International Conference on Advanced Intelligent Mechatronics
    • 発表場所
      西安, 中国
    • 年月日
      2008-07-02
  • [学会発表] マイクロラバー構造体による受動歩行2008

    • 著者名/発表者名
      鈴森康一, 斉藤文孝
    • 学会等名
      日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2008
    • 発表場所
      長野
    • 年月日
      2008-06-06
  • [学会発表] 一方向弁の改良によるマイクロリニアポンプの特性向上2008

    • 著者名/発表者名
      魚橋悠紀, 古潭宏明, 鈴森康一, 山田嘉昭, 谷口浩成
    • 学会等名
      第8回 日本機械学会機素潤滑設計部門講演会
    • 発表場所
      倉敷
    • 年月日
      2008-04-22

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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