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2008 年度 実績報告書

超高耐力複合杭基礎構造の開発と液状化時の地盤反力特性を考慮した耐震信頼性設計法

研究課題

研究課題/領域番号 19206049
研究機関東北大学

研究代表者

鈴木 基行  東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60124591)

研究分担者 風間 基樹  東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20261597)
キーワード高耐力構造 / 高強度コンクリート / 耐震信頼性設計法 / 液状化地盤 / 杭基礎構造
研究概要

本研究の検討項目を以下に示す。
1) 超高耐力杭基礎の開発
2) 液状化時の地盤反力特性を考慮した耐震信頼性設計法の構築上記1), 2)の検討項目について, 今年度に得られた研究成果を列挙する。
1) 超高耐力杭基礎の開発
高強度構成材料(鉄筋, コンクリート)の使用と高プレストレス力を導入したコンクリート杭供試体を作製し, 正負交番載荷実験を行った. これによって, 提案する超高耐力杭基礎構造は地震荷重を模擬した繰り返し荷重下においても高い耐震性能を有することが確認できた。また, 前年度の実験結果と併せ, 超高耐力杭基礎構造の使用限界, 修復限界, 終局限界を設定し, 地盤-杭基礎-構造物の連成を考慮した耐震設計法を提示した。
今後は, 大型杭供試体を作製し, 地中に埋め込んだ杭の載荷実験を行うことにより, これまでの実験結果や解析結果との整合性を確認する必要がある。
2) 液状化時の地盤反力特性を考慮した耐震信頼性設計法の構築
超高耐力杭の液状化地盤中の挙動を検討するため, 遠心力模型振動実験を実施した。実験では, 高耐力杭を精緻にモデル化し, 実際の杭体の曲げ変形特性を反映したミニチュア模型杭を用いた点に研究の新規性がある。杭と地盤の動的相互作用が考慮された破壊挙動を実験的に検討したところ, 杭体の強度を増すことによって, 液状化地盤中で最大曲げモーメントが発生する場所や杭の塑性化に違いが生じることが明らかになった。さらに, 実験結果の数値再現解析を行い, 細部の挙動を検討した。

  • 研究成果

    (15件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (9件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] コンクリート充填スパイラル鋼管柱の正負交番載荷実験とその耐震性能評価法に関する基礎的研究2009

    • 著者名/発表者名
      秋山充良
    • 雑誌名

      構造工学論文集 55A(印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 部分係数を用いた塩害環境下にあるRC構造物の耐久信頼性設計法に関する基礎的研究2008

    • 著者名/発表者名
      松崎裕
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集 30

      ページ: 729-734

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 高強度RC杭体へのプレストレス導入による曲げ耐力の改善2008

    • 著者名/発表者名
      浅沼大寿
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集 30

      ページ: 1003-1008

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 一軸圧縮を受ける円形CFT柱の力学特性に関する実験的研究2008

    • 著者名/発表者名
      山口恭平
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集 30

      ページ: 1327-1332

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 塩害環境下にあるRC橋脚の耐震安全性確保の観点から定めた限界鉄筋腐食量とその耐久設計法に関する確率論的考察2008

    • 著者名/発表者名
      秋山充良
    • 雑誌名

      土木学会論文集 64

      ページ: 541-559

    • 査読あり
  • [学会発表] 液状化地盤中の杭の応答に及ぼす杭の曲げ耐力の影響に関する遠心模型振動実験2009

    • 著者名/発表者名
      伊藤貴晴
    • 学会等名
      土木学会東北支部技術研究発表会
    • 発表場所
      多賀城
    • 年月日
      2009-03-07
  • [学会発表] 塩害環境下にあるコンクリート桁橋の構造性能劣化曲線と構造信頼性評価への応用2008

    • 著者名/発表者名
      中嶋啓太
    • 学会等名
      土木学会第63回年次学術講演会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2008-09-12
  • [学会発表] 腐食ひび割れ発生点を限界状態とした海洋環境下にあるRC構造物の耐久信頼性設計法2008

    • 著者名/発表者名
      松崎裕
    • 学会等名
      土木学会第63回年次学術講演会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2008-09-12
  • [学会発表] 軸方向鉄筋およびH形鋼の局部座屈を考慮したSRC橋脚の地震応答解析2008

    • 著者名/発表者名
      内藤英樹
    • 学会等名
      土木学会第63回年次学術講演会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2008-09-11
  • [学会発表] 公開地震ハザードを用いたRC橋脚の地震時破壊確率の簡易算定法2008

    • 著者名/発表者名
      林弘
    • 学会等名
      土木学会第63回年次学術講演会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2008-09-11
  • [学会発表] プレストレスを導入した高強度RC杭体の曲げ耐力算定法とそれを用いた杭基礎の地震時安全性評価に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      浅沼大寿
    • 学会等名
      土木学会第63回年次学術講演会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2008-09-10
  • [学会発表] 高強度構成材料を用いたRC杭体へのプレストレスの導入による構造性能の改善2008

    • 著者名/発表者名
      青木直
    • 学会等名
      土木学会第63回年次学術講演会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2008-09-10
  • [学会発表] 塩害による鉄筋腐食が生じたRC橋脚の耐震信頼性評価2008

    • 著者名/発表者名
      猪股右樹
    • 学会等名
      土木学会第63回年次学術講演会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2008-09-10
  • [学会発表] コンクリート充填スパイラル鋼管柱の一軸圧縮実験2008

    • 著者名/発表者名
      山口恭平
    • 学会等名
      土木学会第63回年次学術講演会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2008-09-10
  • [備考]

    • URL

      http://db.tohoku.ac.jp/whois/detail/bfab3ef245fd75a01f54245ccle154f6.html

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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