研究課題/領域番号 |
19206050
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
二羽 淳一郎 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (60164638)
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研究分担者 |
渡辺 健 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (40450746)
三木 朋広 神戸大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (30401540)
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キーワード | 画像解析 / 高速度カメラ / ひび割れ進展 / 破壊進展 / 広域化 / コンクリート / 破壊予測 |
研究概要 |
本研究は、コンクリート構造物の破壊進展挙動の解明のため、まず第一に荷重を受けるコンクリート構造物中のひずみ分布やひずみの局所化をリアルタイムに同定し、高い信頼性をもって破壊部位を明らかにすることが可能な画像処理ならびに画像解析システムを確立した。次に、コンクリート構造物内に生じる卓越ひび割れの高速な進展を捉える超高速度画像撮影システムを確立した。以上の手法や成果を総合し、平成21年度はコンクリート構造部材が大型化した際にも対応できる広域的な画像解析手法の確立を目指すこととした。 具体的には、複数台のデジタルカメラを用いて、広域のひずみ計測を可能とすることを目指して研究を行なった。一台のデジタルカメラを用いたリアルタイム計測システムは既に19年度に完成しており、21年度はこのシステムを拡張していくものである。すなわち、カメラ間の同期機構を開発し、それらを複数台制御するソフトを導入した。具体的な制御方法としては、2台のデジタルカメラの撮影領域に重複部分を設け、その領域における節点の情報を共有する形で同期させることとした。これ以降の作業工程は19年度に提案したシステムをそのまま利用できるため、大規模なシステムの変更は必要ない。21年度に完成したシステムを大型の供試体を用いた構造実験に適用し、RC構造物に対する汎用的な広域ひずみ計測システムの確認を行なった。最後に、研究全体の成果をまとめて、統合的画像解析による広域ひずみ計測システムを確立した。
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