研究課題/領域番号 |
19206059
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
福和 伸夫 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (20238520)
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研究分担者 |
飛田 潤 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 准教授 (90217521)
護 雅史 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 准教授 (40447842)
飯場 正紀 独立行政法人建筑研究所, 構造研究グループ, 上席研究員 (40344006)
小島 宏章 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 助教 (40402557)
宮腰 淳一 清水建設株式会社, 技術研究所, 主任研究員 (00393570)
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キーワード | 地震防災 / 建築構造 / 耐震 / 強震動 / 教材 / シミュレータ / 地震応答解析モデル / 3次元ウェブGIS |
研究概要 |
本研究では、住宅の耐震化推進を支援するために、国民一人一人が耐震化の重要性に気づき、身の回りの地震危険度を学び、自発的な耐震化実践へ向かうための総合シミュレーションツールを開発することを目的とする。平成19年度は、以下に示した基礎的なデータ収集やシステム・ツールの基礎作りを中心に研究を実施した。 1)強震観測記録、常時微動観測、地盤調査結果、地図情報、地盤・地形情報、建物の耐震診断結果など、基礎データの収集・整理、データベース化を行った。 2)濃尾平野地下構造調査・伊勢平野地下構造調査、愛知県の実施した地震被害予測の調査資料を基に、現時点での最良の深部地下構造モデルを構築した。また、名古屋市が収集した約4万本のボーリング資料を基に、新たな調査資料が加わるたびに自動的に更新される3次元N値地層構造モデル化手法を構築中である。 3)申請者らが開発した高解像度強震動予測手法である擬似経験的グリーン関数法について、名古屋大学で管理する大都市圏強震動総合観測ネットの500点以上の地盤地震観測点データと2)で示した高解像度地下構造モデルを活用して、濃尾平野における高密度強震動予測を試み、その妥当性を検証した。 4)本研究全体の成果の一つとして構築するウェブGISのプロトタイプを構築した。 5)学校建築、集合住宅、事務所建物などに関する耐震診断データ、地震被害データ、さらに強震観測や常時微動観測結果などに基づき、実際の地震被害を説明可能な建物地震応答解析モデルの構築を行った。また建築物の床応答を利用して家具の転倒シミュレーションをウェブ上で行うシミュレータを開発した。 6)体感・啓発用の簡易振動台に関して、まず卓上型2軸振動台で検討を行った後、搭乗可能な体感用2軸振動台の開発を行い、動作テストを開始した。また、振動台学習用の精巧な室内模型や鉄筋コンクリート造倒壊模型の開発を行った。
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