大規模音響数値解析技術による建築音響シミュラークルデータベース構築

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19206062
• 研究種目: 基盤研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 建築環境・設備
• 研究機関: 大分大学
• 研究代表者: 大鶴 徹 大分大学, 工学部, 教授 (30152193)
• 研究分担者: 河井 康人 関西大学, 工学部, 教授 (70121796) ; 藤野 清次 九州大学, 学内共同利用施設等, 教授 (40264965) ; 秋田 昌憲 大分大学, 工学部, 教授 (40192900) ; 佐久間 哲哉 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 准教授 (80282995) ; 坂本 慎一 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (80282599) ; 福田 亮治 大分大学, 工学部, 准教授 (70238492) ; 堀之内 吉成 京都大学, 大学院・工学研究科, 助教 (20199558) ; 緑川 洋一 大分大学, 工学部, 准教授 (90315317) ; 富来 礼次 大分大学, 工学部, 准教授 (20420648) ; 大嶋 拓也 新潟大学, 自然科学系, 助教 (40332647)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: 建築環境・設備 / 建築音響 / シミュレーション / 可視化・可聴化 / バーチャルリアリティ / スーパーコンピューティング

研究概要

コンサートホールをはじめ講義室や住宅などの音場(音波が伝搬している空間)を、科学的な波動音響的手法により解析するシミュレーション技術の開発と、特徴的な音場に関するデータベースの収集・構築を行った。建築音場はしばしば大規模で、複雑、かつ、雑多な形状と吸音性状を有する。その効果的な計算には、目的に応じた計算手法の開発・選択とともに境界条件の処理も重要である。本研究では、基盤となる知見を求めデータベースを構築している。

研究成果

• [雑誌論文] Accuracy and efficiency of time domain finite element method for sound field analysis of rooms (2009)
  • 著者名/発表者名: T. Okuzono, T. Otsuru, R. Tomiku, N. Okamoto
  • 雑誌名: Proc. Internoise2009 (CD-ROM) ページ: 9
  • 査読あり
• [雑誌論文] Large-scale finite element sound field analysis of rooms with ensemble averaged impedance and 3D laser scanner modeling (2009)
  • 著者名/発表者名: T. Otsuru, T. Okuzono, R. Tomiku, N. Okamoto, T. Imai
  • 雑誌名: Proc. WespacX (CD-ROM) ページ: 8
  • 査読あり
• [雑誌論文] Finite-difference time-domain analysis of sound insulation performance of wall systems (2009)
  • 著者名/発表者名: T. Asakura, S. Sakamoto
  • 雑誌名: uilding Acoustics 16巻 ページ: 267-281
  • 査読あり
• [雑誌論文] ATのべき乗を用いた初期シャドウ残差によるBiCG, CGS法の収束性の向上 (2009)
  • 著者名/発表者名: 鬼束崇博、Moe Thuthu、阿部邦美、尾上勇介、藤野清次
  • 雑誌名: 日本応用数理学会論文誌 19巻 ページ: 121-142
  • 査読あり
• [雑誌論文] Calculation of sound propagation in three-dimensional field with constant cross section by Duhamel's efficient method using transient solutions obtained by finite-difference time-domain method (2009)
  • 著者名/発表者名: S. Sakamoto
  • 雑誌名: Acoustical Science and Technology Vol.30 ページ: 72-82
  • 査読あり
• [雑誌論文] Calculation of impulse responses and acoustic parameters in a hall by the finite-difference time-domain method (2008)
  • 著者名/発表者名: S. Sakamoto, H. Nagatomo, A. Ushiyama, H. Tachibana
  • 雑誌名: Acoustical Science and Technology Vol.29 ページ: 256-265
  • 査読あり
• [雑誌論文] Speedup of time domain finite element sound field analysis of rooms (2008)
  • 著者名/発表者名: T. Okuzono, T. Otsuru, R. Tomiku, N. Okamoto, T. Minokuchi
  • 雑誌名: Proc. Internoise2008 (CD-ROM) ページ: 10
  • 査読あり
• [雑誌論文] Numerical analysis of sound transmission loss of glass pane-On the treatment of edge damping (2008)
  • 著者名/発表者名: T. Sakuma, K. Egawa, Y. Yasuda
  • 雑誌名: Proc. Internoise2008 (CD-ROM) ページ: 9
  • 査読あり
• [雑誌論文] 反復解法を適用した時間領域有限要素法による室内音場解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 奥園健、大鶴徹、岡本則子、富来礼次
  • 雑誌名: 日本建築学会環境系論文集 73巻 ページ: 701-706
  • 査読あり
• [学会発表] 局部作用の仮定とその妥当性について (2010)
  • 著者名/発表者名: 河井康人
  • 学会等名: 日本音響学会建築音響研究会
  • 発表場所: キャンパスポート大阪、大阪県
  • 年月日: 2010-01-20
• [学会発表] The basic measurement of the sounds in human body for detecting the sleep-in sleep state (2009)
  • 著者名/発表者名: M. Akita
  • 学会等名: Wespac X
  • 発表場所: Beijing Friendship Hotel, Beijing, China
  • 年月日: 2009-09-22
• [学会発表] 建築音響数値解析におけるシミュラークルとシミュレーション (2009)
  • 著者名/発表者名: 大鶴徹
  • 学会等名: 日本音響学会2009年秋季研究発表会
  • 発表場所: 日本大学工学部、福島県
  • 年月日: 2009-09-15
• [学会発表] IDRベースの非定常反復法SOR法の性能評価 (2009)
  • 著者名/発表者名: 藤野清次
  • 学会等名: 大規模音響数値解析技術による建築音響シミュラークルデータベース構築」に関する科研費分科会
  • 発表場所: 福岡建築会館、福岡県
  • 年月日: 2009-07-09
• [学会発表] ウェーブレットを用いた波形分解による耐雑音音声認識の検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 緑川洋一
  • 学会等名: 日本音響学会春季研究発表会
  • 発表場所: 東京工業大学岡山キャンパス、東京都
  • 年月日: 2009-03-17
• [学会発表] 局所作用の仮定」により生じる誤差に関する基礎的検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 堀之内吉成
  • 学会等名: 日本音響学会・研究会
  • 発表場所: 広島市まちづくり市民交流プラザ、広島県
  • 年月日: 2008-10-24
• [学会発表] 音響数値解析ベンチマークプラットフォームとKrylov部分空間法を利用した大規模音場有限要素解析について (2007)
  • 著者名/発表者名: 富来礼次
  • 学会等名: クリロフ別府フォーラム
  • 発表場所: ビーコンプラザ、大分県
  • 年月日: 2007-09-28
• [図書] Computational Acoustics of Noise Propagation in Fluids (2008)
  • 著者名/発表者名: S. Marburg, B. Nolte, T. Otsuru, T. Sakuma, Y. Yasuda, Springer
  • 総ページ数: 57-67
  • 出版者: T. Sakuma, Y. Yasuda
• [備考] ホームページ等
  • URL: http://gacoust.hwe.oita-u.ac.jp/simulacres/database09.html