研究課題/領域番号 |
19206064
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
古阪 秀三 京都大学, 工学研究科, 准教授 (60109030)
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研究分担者 |
三根 直人 北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (00336934)
安藤 正雄 千葉大学, 工学部, 教授 (80110287)
浦江 真人 東洋大学, 工学部, 准教授 (10203598)
木本 健二 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (30433767)
平野 吉信 広島大学, 工学研究科, 教授 (40355904)
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キーワード | 国際比較 / 品質確保 / 中国 / 韓国 / 台湾 / 建設産業 / マネジメント |
研究概要 |
22年度は、これまでの調査で明らかとなった各国の建築生産システムの実態を踏まえ、品質確保のしくみに関するより実証的調査を行った。調査結果の発表、協議する場として、2010年6月、12月に一般に公開する形で国際品質確保研究会を実施した。主な研究成果は以下の通りである。1.第4回品質確保研究会(6月)で以下のことを明確にした。(1)建築工事の企画から施工にわたる全体的なプロセスの中で、施工に必要な事項の立案や確定を行っている主体について(2)各国の相互比較による各主体が建築生産システムの中で果たしている役割の違いについて(3)意思決定時に各国で参照される規範類について(4)品質確保のしくみに関する各国の実態を把握する上で採り上げるべき調査対象について。2.第5回品質確保研究会(12月)で以下のことを明確にした。(1)建築プロジェクトにおいて品質確保上必要な図面を作成、確認する主体について(2)図面作成者を規定する規範類について(3)図面を作成する能力がどのようなしくみで担保されているかについて(4)法律や契約に規定されていない業務を行う主体について。これらの研究成果から、各国の建築プロジェクトの品質確保のしくみとその問題点の把握、諸外国における建築生産システムを理解する上で有効な調査方法の提示、またその理解に基づいた合理的な建築プロジェクトの推進方法の構築に向けて貴重な知見を得ることができた。
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