研究概要 |
アルミニウム,チタン,マグネシウムなどの軽金属は,運輸分野を中心とした幅広い分野での省エネルギー化を推進する上で,今後益々需要の拡大が見込まれている。このような軽金属の機械的特性は合金化・組織制御により大幅な改善が図られている一方で,耐食性や耐摩耗性の改善が克服すべき大きな課題として残っている。本研究は,耐食性・耐摩耗性コーティングとして,水溶液中でセラミックコーティングが可能なプラズマ電気化学プロセスに着目し,超耐食・超耐摩耗コーティングの創製を目指す。マイクロプラズマ発生下での複雑なコーティングプロセスの理解はその組織・形態・組成制御のうえで欠かせない。本研究では,プロセス解明のために微小電極を用いた研究を展開する。この成果に基づいたコーティングの組成・形態制御を行い,マグネシウム合金の耐食性・耐摩耗性,チタン合金の耐摩耗性を著しく改善するコーティングを生み出す。
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