研究課題
基盤研究(A)
超伝導体を微細加工した超伝導検出器は空間分解能の高い検出器として大きな発展の可能性をもつ。また、^<10>Bと中性子の核反応と組み合わせることで中性子検出器への道も拓かれている。二硼化マグネシウムMgB_2超伝導体中のボロン同位体^<10>Bとの効率的な中性子核反応によるナノスケールの局所熱を利用して、一つひとつの熱中性子をカウントできる中性子検出器となり得ることが、研究代表者により提案された。本研究に先立ち、高品質のMgB_2薄膜の実現、MgB_2薄膜の微細加工技術の確立、MgB_2検出器の試作、パルスレーザーによる信号検出、最終的にMgB_2検出器による中性子捕捉に成功している。本研究の目的は、MgB_2検出器や多重構造を持つアレー構造へと研究を高度化させ、中性子のイメージングに応用することである。多チャンネル化を推進することを目標としたが、充当できる予算の額からチャンネル数の目標を2x2CHの4CHのシステムに絞り、開発することを目標に設定した。また、それぞれのチャンネルの信号処理は、七ログ方式とし、すべての信号をデジタルオシロスコープで補足することとした。これに成功すれば、将来、チャンネルを増やすことは原理的に容易に対応できることがわかる。
すべて 2009 2008 2007
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)
IEEE Trans. Appl.Supercond vol. 19
ページ: 265-268
Journal of Low Temperature Physics 151
ページ: 1074-1079
Physica C 460-462
ページ: 618-619