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2007 年度 実績報告書

植物ゲノムにおける反復配列動態のエピジェネティックな制御

研究課題

研究課題/領域番号 19207002
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

角谷 徹仁  国立遺伝学研究所, 総合遺伝研究系, 教授 (20332174)

キーワードトランスポゾン / DNAメチル化 / インプリンティング / クロマチン / ヒストン
研究概要

本研究では、宿主がトランスポゾンと通常の遺伝子とを区別する機構、およびエピジェネティックな多様性の生物学的意義について研究することを目的としている。平成19年度には、以下のような成果が得られた。
(1)宿主がトランスポゾンと遺伝子とを区別する機構として、遺伝子のメチル化を防ぐ新奇遺伝子を同定した(Saze, et. al.2008 Science)。この経路の作用様式を理解するため、エピジェネティックな制御に関与する他の遺伝子との相互作用を調べている。
(2)ddm1で誘発される発生異常の一つを遺伝解析することにより、新奇のシロイヌナズナ内在レトロトランスポゾンを同定した(未発表)。これは、実験室で転移の観察されたシロイヌナズナの内在性レトロトランスポゾンとしては初めてのものである。これを研究材料として、エピジェネティックな活性修飾の安定性や、野外集団中での挙動を調べる予定である。
(3)インプリント遺伝子FWAでは、SINE配列が縦列型に反復したプロモーターのメチル化によって発現の修飾が起こる(Kinoshita, et. al.2007 Plant J.)。シロイヌナズナの同属近縁種を調べることにより、縦列型の構造をとらなくても、この遺伝子のエピジェネティックな抑制は起こり、メチル化も起こることがわかった(Fujimoto, et. al.2008 PloS Genetics)。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Control of genic DNA methylation by a jmjC-domain containing protein in Arabidopsis thaliana2008

    • 著者名/発表者名
      Saze, H., et. al.
    • 雑誌名

      Science 319

      ページ: 462-465

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Evolution and control of imprinted FWA genes in the genus Arabidopsis2008

    • 著者名/発表者名
      Fujimoto, R., et. al.
    • 雑誌名

      PLoS Genetics 4

      ページ: E1000048

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Heritable epigenetic mutation of a transposon-flanked Arabidopsis gene due to lack of the chromatin-remodeling factor DDM1.2007

    • 著者名/発表者名
      Saze, H., et. al.
    • 雑誌名

      EMBO J. 26

      ページ: 3641-3652

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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