これまでの研究から、8つのグループに大別される多様な光受容タンパク質ロドプシン類が個々の機能に加えて、1つの細胞内で協調して新たな機能を発現していることが考えられた。多様なロドプシン類の個々の分子特性の全容を明らかにし、強調的機能発現の詳細を知るために、次の2点についての研究計画を立案した。 (1)機能未知の3つのサブグループに属するロドプシン類(刺胞動物ロドプシン類、エンセファロプシン、ニューロプシン)や多様で重要な機能を担うメラノプシン等の機能的な分子特性を明らかにする。 (2)ハマダラカの視細胞をモデルとしてエンセファロプシンと視物質が協調的に生み出す機能発現について、分光学的、生化学的、分子生理学的に解析する。
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