研究課題
基盤研究(A)
PPS8・WRKY8は、リグニン合成に関与するNADP-malic enzyme(NADP-ME)の発現を制御することを見出した。その機能は、防御応答に関わる一次代謝の制御であると考えられる。これまでの結果で、WRKY8がリン酸化による翻訳後制御を受けていることは強く推察されるが、リン酸化がWRKY8の制御にどのような役割をはたしているかは不明である。そこで本研究では、リン酸化がWRKY8の制御において果たす役割を明らかにすることを目的とする。さらに、病原菌の感染で誘導されるプロモーターを用いて耐病性組換えジャガイモ植物を作出する。本研究では、(1)WRKY8のリン酸化アミノ酸残基を特定する。(2)リン酸化アミノ酸をアスパラギン酸に置換し、擬似的にリン酸化された状態のWRKY8を作製する。(3)病原菌応答プロモーター(PVS3)と活性型WRKY8を利用して、他の要因に応答する可能性を排除した耐病性ジャガイモ植物を作出する。(4)作出した組換え植物について、様々な病原菌に対する抵抗性を検定し、その遺伝子発現を解析する。
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