研究分担者 |
中野 孝教 総合地球環境学研究所, 研究部, 教授 (20155782)
梅津 千恵子 総合地球環境学研究所, 研究部, 准教授 (40294251)
藤縄 克之 信州大学, 工学部, 教授 (00219031)
中山 幹康 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (10217945)
長野 宇規 総合地球環境学研究所, 研究推進戦略センター, 技術補佐員 (70462207)
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研究概要 |
1.研究の概要農業地域における生産の持続性を確保する環境形成・保全のための土地・水管理の改善を目的に,トルコ・セイハン川下流平野を主な事例対象として,地域の土地・水環境の形成メカニズムを分析・評価する方法の開発を進めた.2.平成19年度研究実積以下のように整理される.(1)国内及び対象地域トルコの研究協力者を含めて研究体制・組織を整え,研究の目的と目指す成果,さらに研究分担と日程を確認した.(2)これまでの研究成果と現地調査研究機関(チュクロバ大学,国家水利庁地域事務所など)の既存調査研究成果を再整理し,現地の気象・水文資料の不足分の収集と,補足的な現地観測を行った.(3)既存の研究成果に基づいて,主な対象とする土壌塩害と地域の水・塩分動態の把握のために対象・トレスする物質を絞り込み,対象地域の地質研究者の知見を参考に,サンプリングポイントを決定した.採取した水サンプルの元素分析と安定同位体分析を行い,特殊な技術・設備を要する項目については,必要に応じて外部機関に分析を依頼して,結果をとりまとめている.(4)各レベルの水動態・水収支を定量的に評価できる各種水文モデルの改良と検証を行い,その成果を論文等としてまとめた.(5)一部の水質・安定同位体比分析結果と,水収支構造分析の結果を重ね合わせて,地域レベルで問題となっている,土壌塩害をもたらす物質の起源・移動経路について,仮説的な整理を行い,次年度の課題をまとめた.(6)次年度以降調査対象とする予定の南東アナトリアのハラン平原の関係資料の収集と,調査体.制の準備を進めた.
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