研究課題/領域番号 |
19208027
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
稲葉 睦 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (00183179)
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研究分担者 |
佐藤 耕太 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 准教授 (50283974)
安居院 高志 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (00212457)
稲波 修 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (10193559)
渡邉 信久 北海道大学, 大学院・先端生命科学研究院, 准教授 (70212321)
大塚 弥生 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 客員研究員 (30396303)
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キーワード | 細胞膜 / 小胞体 / トラフィック / 膜骨格 / 遺伝性疾患 / アニオン交換輸送体1 / トランスジェニックマウス |
研究概要 |
小胞体(ER)における膜骨格基本構造の形成と細胞膜への輸送を、赤芽バンド3(AE1)/グライコフォリンC(GPC)の遺伝子改変マウスの赤芽球前駆細胞、あるいは赤芽球系培養細胞で実証することを目的とした基礎研究を行い以下の結果を得た。 A. 前年度に続き、α-スペクトリンアンキリン、ならびにGATA-1の各遺伝子プロモーター制御下、細胞外第4ループにFLAGタグを組み込んだマウスAE1(AE1-L4FLAG)を発現する構築遺伝子を用いてAE1トランスジェニックマウスAE1tgの作成が進行中である。一方、GPCノックアウトについては、GPC遺伝子のターゲッティングベクターへの組み込みを終えた段階であり、今後GPCチマウス、ならびにGPC^<+/->とAE1^<+/->のダブルノックアウト系統の作出を試みる。 B. 各種変異AE1のHEK293、MEL細胞等における発現レベルやターンオーバー、発現部位等の解析を行い、1)AE1の膜輸送が、細胞質ドメインのN末端近傍領域の配列に規定されること、2)牛AE1の場合、GPの分子シャペロンとしての必要性が低いこと、3)N-結合型糖鎖をもつヒトAE1に比べ、もたない牛AE1のERADではカルネキシン以外のシャペロンの関与が考えられること、4)AE1のプロテアソーム系ERADは、相互作用する分子によって性状が変わることなどを明らかにした。
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