研究課題/領域番号 |
19209017
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
今中 雄一 京都大学, 医学研究科, 教授 (10256919)
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研究分担者 |
関本 美穂 京都大学, 医学研究科, 講師 (00244583)
林田 賢史 京都大学, 医学研究科, 講師 (80363050)
猪飼 宏 京都大学, 医学研究科, 助教 (70522209)
石崎 達郎 京都大学, 医学研究科, 准教授 (30246045)
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キーワード | 医療経済学 / 医療評価 / 医療の質 / 医療費 / 保健医療介護 / 医療安全 / 地域格差 / 医療供給体制 |
研究概要 |
人々の健康を回復、維持、増進するためには、医療・保健・介護のサービスの効果や質あるいはその代替指標を含む活動実態たるパフォーマンスとそれに必要なコストを測定する必要がある。できばえのみならず、その活動に使われた資源消費量や原価が測定される必要がある。本研究の目的は、従来の医療機関および地域および国のレベルで、医療(医療とその報酬)、介護(介護とその報酬)、健康診断の関連データを、時間縦断的に収集してデータベース化し、持続可能な効率的で質の高い医療制度の維持・向上に資する知見を見出すことである。本年度は、データベースをより充実させ、施設レベルと地域レベルの分析も進め、各種指標間の関連要因と関係構造、施設間・グループ間の相違やその要因の実証を行った。 (1)医療機関レベルの解析研究:280を超える病院より協力が得られ、診療領域毎に診療パフォーマンスとその要因を可視化し、それに伴うコストを可視化した。集中治療死亡率の予測、診断検査のバイアスの同定、感染率の可視化、多局面でのリスク・重症度補正のモデル化、術後感染が医療費や医療資源に及ぼす影響の算定、診療指針と診療行為との対応、など、可視化の手法を開発しながら要因構造を明らかにしていった。 (2)地域レベルの解析研究:地域レベルの行政統計ほかの公開データや許可を得た非公開データなどを、収集整理して加工した。特定の自治体と協力関係のもと所有するデータを匿名化し厳密なルールの下に使用を可能とし、その解析基盤を構築した。また、地域レベルで医療資源分布、医療へのアクセス、需給ギャップなどの可視化を進め、地域レベルでの施設間機能分担やパフォーマンス、効率性、公正性の分析などを行った。
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