研究課題/領域番号 |
19209019
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
康 東天 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (80214716)
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研究分担者 |
高柳 涼一 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (30154917)
古野 純典 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70128015)
栢森 裕三 九州大学, 大学病院, 技師長 (90398066)
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キーワード | ミトコンドリアDNA / 遺伝子診断 / 活性酸素 / 糖尿病 / ミトコンドリア病 / 遺伝子多型 |
研究概要 |
(1)ミトコンドリアDNA維持機構の解析:ミトコンドリアRNAポリメラーゼが鋳型DNAが超らせん構造をとっているときには、プロモーター非依存性の強いRNA合成活性を示すことを見出した。ミトコンドリアDNAは大量のRNAを含んでいるが、その機構は30年以上にわたり現在でも不明で、その有力な合成機構であることを示唆している(投稿中)。また、TFAM発現マウスが加齢に伴う記憶学習能力の低下を予防し、それがミトコンドリアゲノム維持と酸化ストレスの抑制であることを示した(J Neurosci)。さらにTFAM結合蛋白質として同定した蛋白質のうち、ERAL1がミトコンドリア内の翻訳因子であることを同定し、翻訳とミトコンドリアDNAコピー数の維持に関与することを見出した(論文作成中)(2)ミトコンドリア検査診断システムの構築および患者検体の検査:通常検査によく用いられるリンパ球のトコンドリアDNAコピー数測定検査はばらつきが大きく、時系列の追跡を困難にしていた。そのばらつきの原因として、サンプルの血小板混入が大きな要因であることを見出し、その除去が正確で再現性のある測定のために必要であることを報告した(Ann Clin Biochem)。また、ミトコンドリアゲノム病の主要な原因変異である大欠失の高感度検出系とその定量系を立ち上げ、検査を実施している。(3)体細胞ミトコンドリアDNA解析:申請者が共同研究者として加わり、糖尿病とミトコンドリアゲノム配列との関係を調べる調査が組み込まれた久山町糖尿病データベースプロジェクトがスタートした。その一環として1万人規模の2型糖尿病患者の登録とサンプル収集が19年度より開始され、20年度よりミトコンドリアDNA配列の調査が開始された。
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