研究課題/領域番号 |
19209022
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
森本 兼曩 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20143414)
|
研究分担者 |
六反 一仁 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10230898)
竹下 達也 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20150310)
喜多村 祐里 大阪大学, 医学系・研究科, 准教授 (90294074)
中山 邦夫 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (80346197)
戸田 雅裕 大阪大学, 医学系・研究科, 助教 (90362714)
|
キーワード | ライフスタイル / ストレス医学 / 遺伝子発現統御 / 脳科学 / 予知予測の医学 / 健康年齢 / 染色体変異 / Spirituality |
研究概要 |
1467遺伝子を搭載したストレス評価用DNAチップを用い、大学生集団を対象にストレス関連遺伝子の発現を網羅的に測定するマイクロアレイ法により体内リンパ球発現制御の評価を行った。さらに、同集団に対し唾液中内分泌学的ストレスマーカーの測定、ならびに質問票を用いた心理、行動、養育環境、生活習慣、睡眠習慣の評価を行った。質問票の各因子について関連性の検討を行った結果、「8つの健康習慣」(喫煙習慣、飲酒習慣、睡眠時間、運動習慣、栄養バランス、朝食摂取、労働時間、主観的ストレス量)から包括的且つ定量的に評価された個々人のライフスタイルとParental Bonding Index(PBI)を用いて評価された養育環境との間に強い関係が認められた。また、職域を対象に、体内で生じる末梢血リンパ球染色体遺伝子変異をComet assay法を用い定量的に評価したところ、上記ライフスタイル、特に喫煙習慣との関係が明らかとなった。一方、高次脳機能計測については、波長の違う2つの近赤外光により大脳皮質における酸化・還元ヘモグロビン及び総ヘモグロビンの濃度変化を計測する装置であり、運動野・感覚野など脳野ごとの活性を非侵襲的且つ簡便に高精度で計測することが可能な光トポグラフィーを用いた予備的調査を継続中である。これら多岐にわたる重要健康指標を個別・包括的に複雑系として解析することにより、リスク要因の抽出及びそれに係る遺伝子群の同定を行うと共に、新たなPCRアレイの開発ならびに包括的健康度評価質問紙体系の構築を行う予定である。
|