研究課題/領域番号 |
19209040
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
吉川 武男 独立行政法人理化学研究所, 分子精神科学研究チーム, チームリーダー (30249958)
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研究分担者 |
山田 和男 独立行政法人理化学研究所, 分子精神科学研究チーム, 副チームリーダー (10322695)
服部 栄治 独立行政法人理化学研究所, 分子精神科学研究チーム, 研究員 (80399443)
豊田 倫子 独立行政法人理化学研究所, 分子精神科学研究チーム, 研究員 (20392045)
岩山 佳美 独立行政法人理化学研究所, 分子精神科学研究チーム, リサーチアソシエイト (60399441)
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キーワード | 統合失調症 / 躁うつ病 / 全ゲノム関連解析 / Affymetrix 100K SNP チップ / イルミナビーズアレイ |
研究概要 |
平成19年度は、当初立案したプロジェクトがほぼ計画通り進行した。具体的には以下の結果が得られた。 (1)統合失調症に関しては、日本人トリオサンプルで行った第1次ゲノムスキャン(100KSNPチップ)で有意であったSNP(p<0.01)につき、506例の統合失調症サンプル、年齢・性別をマッチさせた同数のコントロールを用いて第2次スクリーニングした。その後さらに有意が確認されたSNP(P<0.01)について、中国人統合失調症トリオサンプルを用いて、第3次スクリーニングを行った。最終的に、有意な遺伝子としては7個検出した。この段階でまず論文発表すべく現在準備を進めている。 (2)気分障害に関しては、日本人双極性障害の第1次ゲノムスキャン(100KSNPチップ)で有意であったSNP(p<0.01)につき、独立した395例の双極性障害サンプル、年齢・性別をマッチさせた409例のコントロールを用いて第2次スクリーニングを行った。その結果、89個のマーカーが有意として残った(P<0.05)。また、この研究では第1次ゲノムスキャン100K SNPチップデータを用いて、日本人が遺伝的に均一であるかどうかを、2種類の統計的手法で検討した。結果は均一と判断してよいというもので、日本人を用いた大規模なSNP解析は疾患の解明にたいへん有効であると思われる。これらの結果は、現在投稿中である。 (3)サンプルの拡充も進めており、統合失調症に関しては、1000例のケース、同数のコントロールを揃えたパネルが出来つつある。
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