研究課題
レジンコーティング法の応用による髄床底部象牙質に対する接着性の評価無髄歯に接着性修復法を導入し、垂直性歯根破折の防止することを目的に根管処置後の大臼歯根管内象牙質に対してレジンコーティングを応用して間接法レジンコアをレジンセメントを用いて接着し、その際の髄床底部象牙質に対する接着性について検討した。その結果、レジンコーティング法の応用によって、髄床底部象牙質に対するレジンセメントの接着性が著しく向上することがわかった。根管充填用接着性レジンである新たに開発された接着性シーラーが垂直性歯根破折に与える影響についてヒト抜去歯を用いて検討を行ったところ破折荷重において根管充填材料間に有意差が認められた(p<0.05)。ガッタパーチャポイント(GP)とMetaSEALを用いて根管充填した場合、GPと非レジン系であるSealapexで根管充填した場合と比較して破折荷重が上昇した。漏斗状ポスト孔を有する小臼歯有限要素モデルに対してレジンコア+ファイバーポスト、レジンコア+金属既製ポスト、鋳造コアの3種類で支台築造を行った。これらの咬合面中央部に咀嚼力を代入し歯根内象牙質および支台築造内の応力分布状態を解析した結果、歯根象牙質内の応力の大きさには大きな違いは認められなかったが、レジンコア+金属既製ポストで支台築造を行った場合、根尖部コア材に局所的に大きな応力集中が認められた。歯根破折に及ぼす根管充填材の影響を検討するために、ガラス繊維と熱硬化性樹脂を用いた試作根管充填用ポイントの作製を試みたところISO規格の形態に作製することが可能であった。
すべて 2007
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