研究課題/領域番号 |
19209059
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
須田 英明 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 教授 (00114760)
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研究分担者 |
海老原 新 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 助教 (60251534)
二階堂 徹 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 講師 (00251538)
三浦 宏之 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 教授 (40199956)
岡田 大蔵 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 講師 (80323690)
高橋 英和 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 准教授 (90175430)
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キーワード | 歯根破折 / 破折 / 垂直性歯根破折 / ファイバーポスト / 接着性レジン系根管充填材料 / 接着再植 |
研究概要 |
接着性レジン系根管充填材料による根管充填が、VRFの進展について基礎的に検討した。根管充填後にCo-Cr合金線で根尖方向に荷重をかけた。次いで、サーマルサイクル試験を行ったところ、VRFの進展を観察できた。接着性根管充填材を用いてもVRFの進展が抑制されないことが示唆された。垂直性歯根破折に対する接着再植を想定し、接着耐久性について評価した。ウシ歯根象牙質を歯軸方向に半切し、接着システム:クリアフィルメガボンド、クリアフィルDCボンド、ボンドフォースを用いて接着した。試料を水中浸漬(1日、1週間、1か月、6か月、1年)後、微小引張り接着試験を行った。その結果、クリアフィルメガボンドが最も良好な接着耐久性を示した。主に光弾性法を利用しフェルールの高さおよびポスト孔の太さが支台築造後の歯根象牙質の応力分布状態に及ぼす影響について研究を行った。その結果、フェルールの付与により歯頚部象牙質の応力集中を緩和する可能性が示唆され、また支台築造は金属鋳造ポストより、コンポジットレジン併用グラスファイバーポストの方がポスト先端部付近の応力集中を緩和し、さらにポスト孔により適合したグラスファイバーポストを用いることがより効果的であることが示唆された。垂直性歯根破折を起こさせた歯根をサーマルサイクルの加速度劣化試験を行ったところ、サーマルサイクルを負荷しないものと比較して有意に亀裂が進展していた。このことは口腔内でも経時的に垂直性歯根破折が進展することを示唆している。ファイバーポストの支台築造が歯根破折の予防に効果的とされるが、根管内レジンセメント十分に硬化しないと歯根破折をきたすことがある。そこで、ファイバーポストの可視光線透過性を評価したが、製品による違いか明らかとなった。
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