1)初年度に研究分担者と打ち合わせ会議を行い確認した研究実施方法に従い、今年度も引き続き遺伝子試料の収集ならびに研究を実施した。研究分担施設へ送付した血液採取ならびデータ入力のための物品を使用し、遺伝子試料を収集した。 2)ベトナム(夏目、柳澤、中村:H20.12.17〜H20.12.28)、ラオス(仲間:H20.11.21〜H20.12.05)、インドネシア(夏目:H20.11.20〜H20.11.24)、モンゴル(麻野:H20.08.20〜H20.08.30)において、継続して遺伝子試料の提供を受け得るようにするため、現地の協力者への説明を行い、血液採取用濾紙やジリンジ等の必要な消耗品を配布するとともに、遺伝子試料を入手した。 3)得られた試料は、本学の口腔先天異常疾患関連遺伝子共同研究機構の口腔疾患関連遣伝子バンキングルームにて、患者のプライバシーに十分留意するとともに安全に保管した。 4)日本人多発家系の非症候群性の口唇・口蓋裂について、研究協力者のアイオワ大学Jeffery C Murrey教授とともに遺伝子多型の解析を実施した。 5)これまでにバンキングされ、遺伝子解析に使用している日本人に加えベトナム人、モンゴル人試料についても本格的にDNA抽出を行った。昨年度に引き続き遺伝子解析を行い、口唇・口蓋裂との関連性について、検討を行った。 6)研究成果を平成20年9月19日、川越にて行われた第20回日本小児口腔外科学会において発表した。
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