研究概要 |
う蝕(むし歯)の原因細菌であるStreptococcus mutansは,血液中に侵入し病原性を呈することがあることが知られている.血清型k 型に属する株は,口腔内では非常にマイナーな存在ではあるが,主要な菌体表層タンパク抗原が欠落しているものが多く,抗原性の低下が生じることで,血液中に長期に存在できる性状を持っていることが示された.また,血清型k 型に属する株では,コラーゲンへの結合能を持つ株が多く存在するため,コラーゲン組織の露出している血管内皮に対して,高い病原性を発揮する可能性が示された
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