研究分担者 |
数間 恵子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10114258)
菅田 勝也 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20143422)
榮木 実枝 東京大学, 医学部附属病院, 看護部長 (30447403)
上別府 圭子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (70337856)
春名 めぐみ 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (00332601)
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研究概要 |
1.実態調査研究による看護技術の開発に関する臨床でのニーズの明確化 (1)褥瘡部感染早期アセスメント用マイクロチップの開発とその評価 皮膚組織中からのAHL定量を可能とするため,皮膚からのAHL抽出および濃縮方法の検討を行い,また,AHL定量のためのレポーター株の条件を決定した。その結果,皮膚組織中からもAHLを検出,定量できることが明らかとなった。 (2)コメントバック式心機能モニタリングディバイスの開発とその評価 心不全患者教育資料に関する国内,外の文献レビューを行った。その後,過去5年間に日本循環器学会,日本心不全学会などの学術集会で患者教育資料に関する報告を行った施設,心不全看護に関する積極的な公表活動を行う施設(計10施設),および米国心不全学会の患者教育資料を収集し,分析中である。 (3)産後女性のBody-Reconstructionプログラムの開発とその評価 産後2か月時に母乳栄養であった母親は,そうでない母親に比べ,産後6か月までに有意に体重が減少したが,体組成に違いはみられなかった。姿勢,および筋力については,測定すべき内容を,骨盤傾斜を含む姿勢アライメント,体幹安定に重要なインナーマッスルに注目し,測定手法の妥当性を検討した。 2.TRC育成プログラムの開発および評価方法の検討 国内外で発表されたTRに関する文献を収集し,TRの既存の定義のコンセンサスならびに看護におけるTRとの異同,TRコーディネーターの役割について,検討し明確化を図った。TRC育成プログラムを開発することを目指し,今年度はTRを実施している医療機関と共同し5日間のプログラムを計画実施した。参加した看護学系修士課程大学院生4名の意見や習熟度から,プログラムの効果と問題点を検討した。 3.看護実践の質の評価方法の検討 TRS導入予定病院の看護師を対象としたフォーカスグループインタビュー行い,現状とニーズを把握した。これと文献レビューから,看護師のresearch awareness指標を評価尺度の候補とした。また,プログラム評価の専門家とともに,今後の方針について検討した。
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