研究課題
1. 実態調査研究による看護技術の開発に関する臨床でのニーズの明確化 (1)褥瘡部感染早期アセスメント用マイクロチップの開発とその評価 QSの有無が宿主の感染反応に与える影響を褥瘡ラットモデルを用いて検討した結果、QS欠損株では、炎症反応を生じたもののバイオフィルムは形成されておらずQSは動いていないことが明らかになった。緑膿菌標準株のみからAHLが定量されたことより、AHL定量による感染診断の妥当性が明らかになった。 (2)コメントバック式心機能モニタリングディバイスの開発とその評価 心不全患者教育パンフレットを作成した。また、1型糖尿病の先駆的治療である膵島移植の治療の実現とそれに関する医療者からの情報提供へのニーズが高いことを明らかにした。 (3)産後女性のBody-Reconstructionプログラムの開発とその評価 褥婦の産後1、3か月と未妊娠女性を比較した結果、安静時腹横筋厚は1,3か月で未妊娠女性より薄く、産後1か月の上前-上後腸骨棘間線と水平面とがなす角度平均値は、未妊娠女性、産後3か月の値より小さく、後傾を示した。2. TRC育成プログラムの開発および評価方法の検討 看護系大学院生を対象にTRコーディネーター育成プログラムを開発、実施した。参加者からのレポートと質問紙の分析の結果、本プログラムは、コーディネーターの役割や求められる能力を理解することには役立ったが、コーディネーターの実務を習得するにはカリキュラムの修正が必要であると考えられた。3. 看護実践の質の評価方法の検討 TRS間の影響評価尺度としてリサーチアウェアネス質問紙を作成した。また、TRSの対象となるシーズと実践に取り入れての評価の有無について検討した。ベースラインデータとしてTR認知度、TR治療への態度、職務満足度、ケアの質の認識を調査した結果、TR推進の障害になる可能性があり、背景を分析する必要がある。
すべて 2009 2008
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (7件) 図書 (2件)
Heart Lung. in press(印刷中(掲載確定))
Ann Plast Surg. in press(印刷中(掲載確定))
Int Wound J. 5(5)
ページ: 674-680