研究課題/領域番号 |
19251005
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
ABINALES P N 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (60314267)
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研究分担者 |
岡本 正明 京都大学, 東南アジア研究所, 准教授 (90372549)
本名 純 立命館大学, 国際関係学部, 准教授 (10330010)
鬼丸 武士 政策研究大学院大学, 政策研究科, 研究助手 (80402824)
相沢 伸広 京都大学, アジア経済研究所・地域研究センター, 研究員 (10432080)
白石 隆 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (40092241)
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キーワード | 非伝統的安全保障 / 東南アジア / 地域研究 / 越境犯罪 / 地域協力 |
研究概要 |
本研究は、東南アジア各国政府における「非伝統的安全保障」の実態と課題を、地域研究の手法によって明らかにすることを目的としている。初年度となる2007年度の成果は以下のようになる。 まず、6月に全体ミーティングを行った。各分担者の研究計画について議論し、今後の調査の予定等について意見交換を行った。その結果、国境を越える華人の移動、人身売買、動物の移動、資源としての砂の移動といった分担者ごとの具体的な調査テーマが明確になった。 続いて、各分担者ごとに先行研究の検討を行った上でフィールドワークを実施しか。たとえば、代表者であるアビナレスは、アメリカ合衆国のワシントンDC、コーネル大学、ワシントン大学で資料調査を行い、東南アジアにおける生物の移動と安全保障についてデータを収集した。また、鬼丸はシンガポールで現地調査を行い、新興感染症に対する東南アジア島嶼部各国の対応について情報収集を行った。相沢はタイのバンコクで調査を行った。ミャンマーをはじめとした周辺国からの人身売買の受け入れ先となっているタイでは、政府がどのようにそれらを取り締まっているのか、主に制度面に関する資料調査を行った。中西はミャンマー北部で昨今激増していると言われる中国国境からの移民についてインタビュー調査を行った。 初年度ではあったが、分担者が積極的にフィールドワークを行ったために、特にタイ、シンガポール、インドネシア、ミャンマーに関する基礎的なデータの収集が進んだ。なお、各分担者の調査状況はメーリングリストを活用して効率的に全メンバー間で共有されている。
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