研究課題/領域番号 |
19251006
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
月本 昭男 立教大学, 文学部, 教授 (10147928)
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研究分担者 |
佐藤 研 立教大学, 文学部, 教授 (00187238)
市川 裕 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (20223084)
澤井 義次 天理大学, 人間学部, 教授 (30178826)
鎌田 繁 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (70152840)
河東 仁 立教大学, コミュニティ福祉学部, 教授 (80224799)
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キーワード | 一神教の成立 / 古代イスラエル宗教 / 聖書考古学 / 多神教 / 古代エジプトの宗教 |
研究概要 |
(1)8月2日~22日にテル・レヘシュ遺跡の第6次発掘調査を行った。今年度の調査では、鉄器時代II期に属する土製の女神像が二地区からそれぞれ一点ずつ出土した。イスラエル時代(鉄器時代)と直前のカナン時代(後期青銅器時代)の物質文化における宗教的側面の継続性のみならず、イスラエル王国時代にもイスラエル人の居住地において偶像が用いられていたことが実証された。本調査により、下ガリラヤ地方の宗教の一端が実証的に解明されつつある点において重要である。 (2)デカポリス地方およびアラビア地方の碑文研究を進めるために、ヘブライ語を含む西セム語系の碑文史料のデータベースを作成している。本年度も昨年度と同様にデータの収集に努めた。予定していた研究協力者ヨルダン大学S・アバディ教授の所への訪問及び氏の来日はご都合により実現しなかったが、立教大学で研究会を催し、作業の進捗を確認した。 (3)西アジアに展開した初期キリスト教世界観の成立経緯を宗教史的に解明。初期キリスト教の終末論的世界観の成立に関して、昨年度に引き続き、研究分担者佐藤研氏が研究協力者とともに初期キリスト教伝道者であったパウロの足跡を辿り、キリスト教がローマ世界に伝播した歴史地理的条件などを調査した。また、研究分担者鎌田繁氏は、イスラム教成立以前の一神教運動ハニーフに関する先行資料を検討した。 (4)キリシタン資料の調査。日本における一神教導入に関連し、引き続き「隠れキリシタン」の資料調査を行った。11月には日本における一神教と多神教の問題に関する共同研究を実施し、1月に、それぞれの成果を共同研究会で発表し、一神教成立の学説史ならびに一神教概念自体の問題点に関する意見交換を行い、情報の共有化を図った。
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