研究課題
2008年度もプロジェクトのメンバーたちは多数回に及ぶ中国出張に出かけ、活発な実地調査を実施した。また、先行研究を渉猟し、消化吸収して報告する研究会を実施し、全員が少なくとも一度は発表を行った。2回にわたる研究合宿も、各人の研究の中間報告を聞くと同時に、研究全体の方向性を検討し、確認する場として非常に有効に機能した。また、そこに北京大学政府管理学院の白智立副院長を招聘し、中国における政治参加及びその研究をめぐる最新の動向について報告を受けたのは研究を推進する上で大きな力となった。各メンバーの研究の成果がすでにどれほど大きいかは、この後に続く「11. 研究発表」の項目を見れば一目瞭然である。いちいちは言及しないが、実に多くの論文を執筆する中で、メンバーたちの問題意識が一層研ぎすまされたことはもちろんである。但し、予定していたアンケートについては、昨今の中国の政治的な引き締め強化傾向の影響もあり、まだ実施できていない。しかし、どのようなやり方でアプローチするのが最も適当か検討を加え、中国側協力機関への打診と交渉を進めてきた。その結果、2009年度の早い段階で、北京社会科学院の協力を得てアンケート調査を実施することが可能となる見込みとなった。
すべて 2009 2008
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