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2009 年度 自己評価報告書

東南部アフリカ農村における食糧確保と生業展開に関する社会経済的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19252006
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 応用経済学
研究機関京都大学

研究代表者

池野 旬  京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (40293930)

研究期間 (年度) 2007 – 2010
キーワードアフリカ / 食糧安全保障 / 就業構造 / 農村変容 / 共有資源 / 生計戦略
研究概要

アフリカ諸国では都市への食糧供給が食糧問題の中心的課題であり、農村での食糧確保(food security)には十分な関心が払われてこなかった。本研究は、タンザニアとザンビアを主たる調査対象地域として、東南部アフリカ諸国の農村において、いかに食糧が確保されているのかについて、農業を含む多様な生業(livelihood)の展開と、それらを支える社会経済的な基盤にまで視野を広げて、実証的な資料の収集と分析をめざすものである。
本研究においては、3つのアプローチを試みる。第一は、本研究の中核ともいえる農村での実態調査であり、農牧を中心とした営農形態、農村部の生業・食糧をめぐる行為主体の多様化・階層化、農村の生存基盤を支える資源の配置と利用形態という3側面に注目する。第二のアプローチは、統計資料やGISデータといったマクロ・データの活用である。信憑性に乏しいと評価されている統計資料であるが、その利用方法、留意点について考察し、国レベル、広域レベルでの食糧問題の概要の把握に努める。また、GISデータの解析によって、どのような規模の「地域」の食糧問題にいかなる情報を提供しうるのかについて検討する。第三のアプローチは、アフリカ農村に関する先行研究の活用である。1970年代にさかんであったアフリカ農村社会経済研究は1980年代は低調となり、1990年代以降の社会開発への関心の高まりのもとで再び活発となりつつある。1970年代等の農村社会経済研究の蓄積を、2000年代のアフリカ農村における食糧確保と生業展開という本研究の問題関心に即して読み直し、第一のアプローチの3側面に関する農村変容過程について、やや抽象的なレベルで考察する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 世界銀行・IMFの開発戦略は途上国の農業政策に何をもたらしたのか2009

    • 著者名/発表者名
      池上甲一
    • 雑誌名

      農業と経済 75 (6)

      ページ: 26-36

  • [雑誌論文] Customary Land Tenure, Inheritance Rules and Smallholder Farmers in Malawi2008

    • 著者名/発表者名
      TAKANE, Tsutomu
    • 雑誌名

      Journal of Southern African Studies 34

      ページ: 269-291

    • 査読あり
  • [学会発表] タンザニア・メル山腹農村における参加型森林管理の諸問題2009

    • 著者名/発表者名
      上田元
    • 学会等名
      日本アフリカ学会
    • 発表場所
      東京農業大学
    • 年月日
      2009-05-23
  • [図書] アフリカ農村と貧困削減-タンザニア開発と遭遇する地域2010

    • 著者名/発表者名
      池野旬
    • 総ページ数
      376
    • 出版者
      京都大学学術出版会
  • [図書] 現代アフリカの農村-変化を読む地域研究の試み2007

    • 著者名/発表者名
      島田周平
    • 総ページ数
      182
    • 出版者
      古今書院

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公開日: 2011-06-18   更新日: 2016-04-21  

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