研究課題
本研究は、これまでに積み重ねてきた現地観測のデータと衛星データに基づくデジタル標高データを多面的に利用し、氷河変動を量的にとらえることを目標の一つとしている。本年度は、4~5月にネパール・ダウラギリ地域における氷河変動を質量変化としてとらえるための高精度干渉測位GPS装置をもちいた測量観測を実施した。また、10~11月にロールワリン地域にてより高い標高(6200m)までアクセスが可能な氷河での測量観測を実施し、今後の氷河モニタリングの基礎と位置づけられるデータを取得するとともに、ロジスティックスなどに関する問題点の確認をおこなった。上記の観測と平行して、研究期間中に実施した測量および衛星データの解析を進め、氷河変動を定量評価するとともに、質量収支モデルによってより広域な領域での氷河変動特性を明らかにし、学術論文として出版した。また、質量収支モデルが異なる気候下でも適用可能かどうかを確認するために、日本において長年得ていた観測データを解析し、その変動メカニズムを明らかにした論文を出版した。
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