研究概要 |
インドネシアのスマトラは,その西方沖の住んだトレンチにおいてインドプレートが沈み込む巨大な海溝型地震が発生すると同時に,内陸では全長1000kmを超えるスマトラ断層で大地震が頻繁に発生する.しかし,同海溝におけるプレート沈み込み運動や内陸での歪み蓄積過程は明確でない.スマトラ北部でGPS観測と地電位探査を実施し,これらの過程を明確にする. 1)超巨大地震だった2004年スマトラ地震における余効変動の解明 現在も継続する余効変動の状況を明らかにすると同時に,その余効すべりが進行するプレート境界の深さを検討する. スマトラ断層における歪み蓄積過程の研究 変形地形学から推定される年間3cmほどの断層変位速度を実際のGPS観測から検出し,断層における固着度,および断層での大地震発生頻度を明らかにする.
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