研究課題
風化残留鉱床の希土類濃集機構と資源評価の研究のためベトナム・タイ・インドネシア・ラオスで調査を実施,中国の風化残留鉱床及び関連花崗岩の鉱物学,地球化学的特徴を解明した.昨年度採取試料を用い,風化物からの希土類抽出実験を実施.エジプトのアルカリ花崗岩中の希土類資源の調査を実施.政情不安のため中止したモーリタニアでの調査に代わりスウェーデンで塊状硫化物鉱床に伴うインジウムの資源調査を実施.モンゴル北東部およびベトナム北部のインジウム鉱床の資源量を評価した.これらの結果, 1、ラオス南部では花崗岩風化殻に中国の鉱床と同程度の軽希土に富む希土類の吸着が認められるとともにアルカリ玄武岩の風化殻にも希土類の濃集が確認された.2、中国の風化残留鉱床に伴う花崗岩では,希土類の多くは風化に弱い二次熱水鉱物として存在し,熱水変質の重要性が明らかにされた.3、日本のマンガン鉱中に希土類鉱物wakefieldite-(Nd)を発見,国際鉱物学連合から新鉱物としての承認された.4、モンゴル北東部のTumurtin Ovoo鉱床で亜鉛精鉱中のインジウムの資源量が130tと計算された.ベトナム北部のDien鉱床では閃亜鉛鉱に67ppmのインジウムを確認,年間に生産される亜鉛精鉱中には67tのインジウムが見積られた.閃亜鉛鉱中のインジウムの濃縮は,高温での閃亜鉛鉱と亜鉛桜井鉱との固溶体が低温で離溶するためであることが示された. 以上の成果はResource Geology58巻4号に特集号として,またその他の論文として公表.第33回万国地質学会議や希土類学会,日本鉱物科学会,地球惑星科学合同学会,資源地質学会でレアメタル資源に関するセッションを企画,成果を公表.
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