研究分担者 |
渡邊 眞紀子 首都大学東京, 大学院・都市環境科学研究科, 教授 (10175119)
菱田 哲郎 京都府立大学, 文学部, 教授 (20183577)
塚本 敏夫 元興寺文化財研究所, 研究部, 保存科学研究室長 (30241269)
金谷 一朗 大阪大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (50314555)
大城 道則 駒沢大学, 文学部, 准教授 (00365529)
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研究概要 |
制約条件の多い海外での遺跡調査の効率化を図るために,エジプトのアルザヤーン神殿遺跡を対象にして,情報技術の導入を検討した。まずICタグ利用について検討し,遺物や文書管理だけではなく,建物や遺物の修復履歴の管理にも応用できることを示した。3次元スキャナは建物や碑文の記録ばかりでなく,遺構の発掘経過の記録にも用いた。サッカラの階段ピラミッドの3次元記録も実施した。GPS測量や衛星画像の導入を図り,神殿周辺の水環境地図を作成し,ペルシア時代のカナート,ローマ時代の井戸や水路網跡を発見した。地中レーダ探査に基づいた発掘調査では,文字を記した土器片(オストラカ)を発掘した。遺構の保存修復計画を立てるために, 3年間にわたる温湿度計測や風速・風向計測も実施した。
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