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2007 年度 実績報告書

ベロットの風景画の景観ネットワークを元に修復されたヨーロッパ諸都市の土地利用調査

研究課題

研究課題/領域番号 19254003
研究機関九州大学

研究代表者

萩島 哲  九州大学, 人間環境学研究院, 名誉教授 (70038090)

研究分担者 趙 世晨  九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (80304848)
鵤 心治  山口大学, 工学部, 教授 (30264071)
黒瀬 重幸  福岡大学, 工学部, 教授 (20153413)
日高 圭一郎  九州産業大学, 工学部, 准教授 (80320141)
大矢野 栄次  久留米大学, 経済学部, 教授 (00152265)
キーワード絵になる景観 / 地区修復 / ベルナルド・ベロット / 景観ネットワーク / ドイツ / ピルナ / 3次元CG
研究概要

ベロットが描いた絵画を元に修復している都市、ドイツのドレスデン等の都市の実態調査を行った。各都市の歴地地区(約20ha)の土地・建物利用、道路の利用状況調査、それに建物のファサード、高さ、屋根形状の計測調査、そして、行政担当者(都市計画関係、文化財関係)と修復を担当している建築史研究者に、ヒアリング調査を行った。今年度はピルナの報告を行う。
1.土地、建物利用調査では、商業と住居の併用住宅が60%以上を占めていること、また商業用との業種では、文化用品、趣味嗜好品などの小売業が最も多く、ついで衣料品小売業、飲食品店である。
2.市街地の街並みは、19世紀以降の建築様式も混在しているが、主としてゴシック、ルネッサンス、バロックを中心にした様式であり、それに従ってほぼ80%の修復が完了している。ただ、建物が古いために居住環境との調整、また経済的な活性化との調整が困難になっていること、つまり若い夫婦は郊外へ移住し、歴史地区のすぐ外側にはスーパーの計画が進行中とのこと、歴史地区での空洞化の可能性があることがわかり、地方都市の抱える問題がここドイツでも存在している。
3.景観デザインの課題としては、視点場という考え方を確立することとその整備が不十分であること、重要なランドマークであるゾンネンシュタイン要塞の修復が遅れていること、歴史地区を対岸から見る場合の視点場の整備が遅れていること、さらには修復を推進する行政の体制の強化などがあげられる。
4.歴史地区を3次元CGで再現することを試みており、マクロなモデルとして再現しているが、建物ファサードなど詳細な再現は次年度の課題としている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Influence of Individual Backgroung on Streetscape Evaluation2008

    • 著者名/発表者名
      Saadeldin ELBLTAJI
    • 雑誌名

      Proc.6th Int.Sympo.on City Planning and Environmental Management in Asian Countries 6

      ページ: 63-72

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A Study on Moving Potential in the Urban Area by Analyzing the Road Network2008

    • 著者名/発表者名
      Zhuoran LI
    • 雑誌名

      Proc.6th Int.Sympo.on City Planning and Environmental Management in Asian Countries 6

      ページ: 115-122

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ネットワーク解析からみた視点場と視対象の特徴-ピルナを事例として2008

    • 著者名/発表者名
      河村 光展
    • 雑誌名

      日本建築学会九州支部研究報告 47・3

      ページ: 545-548

  • [学会発表] 都市風景画を読む-「絵になる景観」とまちづくり-2007

    • 著者名/発表者名
      萩島 哲
    • 学会等名
      日本都市計画学会九州支部
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2007-11-30

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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