研究課題/領域番号 |
19254005
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
溝口 明則 名城大学, 理工学部, 教授 (20297336)
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研究分担者 |
中川 武 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (30063770)
内田 悦生 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (40185020)
久保 純子 早稲田大学, 総合科学学術院, 教授 (90275967)
山形 眞理子 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (90409582)
下田 一太 早稲田大学, 理工学術院, 講師 (40386719)
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キーワード | クメール王国 / 寺院遺構 / 都市遺跡 / カンボジア / 街道 |
研究概要 |
本研究は、9〜15世紀に繁栄したアンコール王朝の辺境を含む国土の様相と周辺諸国との地勢的関係の解明を目的として、当時の主要な街道に沿ってつくられた地方都市遺跡を対象に、建築学的・考古学的・地理学的調査を実施し、基礎データ収集と資料作成を行うものである。当該地域の研究は、従来アンコール地域(王都)とその周辺に限定して進められてきたが、本研究は、クメールの都市形態と建築の歴史た関する従来の知見を大幅に拡大し、今後の調査研究および保存修復に資する基礎資料を構築することを目指す。さらにこの目標に加え、いまだ十分な調査研究が行われていないこれら地方都市遺跡の史的価値を正当に評価し、調査資料を広く一般に公開することによって、放置されている文化財建造物の保全への道を開き、ひいては同国の観光開発の一助となることを目指している。 初年度は、10世紀前半にアンコールより遷都したコー・ケーの都市遺構を調査対象とし、GPS及びトータルステーションによる測量を中心とした現地調査を実施した。地雷撤去作業の進捗と共に近年新たに発見された寺院遺構を含め、UTM座標系における各遺構の位置データ収集、平面図作成のためのTS計測、空中写真分析のためのGCP取得等を行い、周辺環境情報(道路、水利施設、水田etc.)を含む最新の遺跡群全域地図及び各遺構図面をCADソフトで作成している。また遺跡保存計画策定に向けた現状目録・リスクマップの作成に向け、遺構情報・現状写真・古写真等を収集・整理しデータベース化を進めている。
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