研究概要 |
ロシア連邦、アルタイ共和国、ツバ自治共和国、ならびにシベリア中央部を研究材料のキク科、ユキノシタ科、ベンケイソウ科、ネギ類、グミ科、アヤメ科、キンポウゲ科、昆虫類を求めて、日本側近藤他4名、ロシア側9名、アルタイ国立大学の植物調査専用車2台で共同調査採集をした。2010年8月5日~19日の調査採集地点は次の通りである。8月6日:アルタイ国立大学南シベリア植物園到着。8月7日:出発、Bijskij District→ Onguday Dist.→ 8月8日 : Ulagan Dist. → Kosh-Agacz Dist., → Kosh-Agacz Dist. → 8月9日:Tuva Rep., Mongun-Tajga Dist. → Mongun-Tajga Dist.。 8月10日 : Mongun-Tajga Dist., Tsagan-Shibelyk River Valley。 8月11日 : Ovjurskyi Dist.→Bij-Khen Dist.。 8月12日 : Bij-Khen Dist.。 8月13日 : Ermakovsk Dist., Ojskii Pass→30km S.of Abakan City→Krasnoyarsk Reg., near Minusinsk→Khakasiya Reg., Minusinsk Dist.。 8月14日 : Minusinsk Dist., near Moskovskoe Village→Khakasiya Reg., Shia Dist., near Borez Village→Khakasiya Reg., Shia Dist., 5km N.of Fyrkal Village。 8月16日 : Kemerovo Reg.,Chebula Dist.。 8月17日:アルタイ国立大学南シベリア植物園へ戻る。8月18日:植物研究材料整理。8月19日:帰国。一方、近藤は中国科学院周世良教授とともに同年8月23日から28日まで中華人民共和国甘粛省蘭州市周辺300km範囲内でキク属の系統分類に欠かせられない8種を採集して日本に持ち帰った。現在近藤を含めて担当研究者それぞれが、分子レベル、染色体種間関係、系統進化研究を進めているところである。ロシア側からは、モスクワ国立教育大学2名、アルタイ国立大学2名が来日して、共通研究対象植物の共同研究を行い、十分な成果をあげた。
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