研究課題/領域番号 |
19255005
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研究機関 | 酪農学園大学 |
研究代表者 |
星野 仏方 酪農学園大学, 環境システム学部, 准教授 (80438366)
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研究分担者 |
梶 光一 東京農工大学, 農学部, 教授 (70436674)
本川 雅治 東京大学, 総合博物館, 助教 (30293939)
増田 隆一 北海道大学, 創成科学共同研究機構, 准教授 (80192748)
鈴木 正嗣 岐阜大学, 応用生物化学部, 教授 (90216440)
大泰司 紀之 北海道大学, 総合博物館, 研究員 (50001532)
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キーワード | 青海・チベット横段鉄道(青蔵鉄路) / チルー(Pantholops hodgsonii) / チベットカモシカ / 衛星追跡 / アルゴスシステム(Argos System) / 生息地の分断 / チベットナキウサギ / 大型哺乳類 |
研究概要 |
チベット高原横断鉄道によって、チベット高原に生息する多くの野生動物の生息地が南北に分断された。本研究は鉄道によって分断されたチルー(Pantholops hodgsonii,チベットカモシカ:Tibetan Antelopeとも言われる)とクチグロナキウサギ(Ochotona curzoniae)をはじめとする大型・小型哺乳類動物、および家畜の行動の変化、環境と資源の利用の変化、生息地の分布の変化などの現地調査・研究を主要な内容にし、衛星ベースの無線追跡を行なった。(1)大型班は2007年8月・チベット高原のホフシル自然保護区で2頭のチルーの捕獲に成功し、衛星追跡装置(ARGOS system PTT)を装着して、世界で初めてArgosシステムによるチルーの無線追跡に成功した。来年度はさらに8頭を捕獲し、PTTを装着する準備を整えている。(2)小型班は小型哺乳類や鳥類の現地調査に力を入れ、一定の結果を得られた。鉄道沿線でわなをかけ、ナキウサギ、鳥類などの捕獲に成功し、現在DNAや寄生虫などの分析を行なっている。(3)GIS&リモートセンシング班はチベット高原野生動物の生息地の変化データベース作成に着手し、米国衛星ランドサットTM画像と日本の衛星ALOSのAVNIRの画像を入手し解析を行なっている。そして、2007年度は青海-チベット高原全体においてランドサットの30mメッシューベースの土地被覆分類空間データベースを作成した。初年度であり、データの解析と蓄積などはまだ正式な発表まで至っていません。
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