研究課題
昨年の実験は、乾燥の効果は見られたが、開花に至る効果としては弱かったため、今年度は水ポテンシャルをモニタリングしながら、情況に合わせて乾燥処理を継続する方法に改めた。2008年9月に対象木の選定を行い、降水遮断実験を行った。今年度は、林冠アクセス可能で同種の林冠木を6個体選定し、3個体を降水遮断実験、3個体をコントロールとして、2008年11月に降水遮断装置を開始した。降水遮断装置は、木製のフレームとビニールシートを用いた傘状の構造をもち、数ヶ月の使用に耐える一時的工作物として作成した。設置前から、設置後にかけて、以下の観測を行ってきた。(1) 調査対象木の周辺で、降水遮断前後の林床に達する降水量をモニタリングした。(2) 栄養塩および炭水化物濃度を樹木の各部位でモニタリングした。(3) 土壌水分、蒸散速度、水ポテンシャル、樹幹流遠などのモニタリングを開始した。(4) 展葉にともなう食葉性昆虫をモニタリングした。(5) 落葉量、土壌水分、分解速度のモニタリングを開始した。これまでに、処理木の3個体で開花が観察されたが、樹冠全体に開花したのは1個体だけで、他2個体の開花情況は弱い。一方、非処理木では、開花はほとんどみられない。土壌水分および樹木の水ポテンシャルは、処理効果が確実に現れている。栄養塩および炭水化物については分析中である。2009年5月までに今年度の実験結果を整理し、処理の効果を検証するワークショップを開催する予定である。
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